時代を超えて愛用される参考書で
子どもたちの未来を切り拓く
チャート研究所では、チャート式参考書の編集を行っています。
企画の立案、原稿の執筆依頼から実際の編集作業まで、編集者の業務は多岐にわたっており、その過程では、各教科の専門知識やコミュニケーション力が求められます。
教育を取り巻く環境は時代とともに変化しますが、いつの時代も変わらないことは、チャート式が生徒の皆さんにとって最もわかりやすく、学びやすい参考書であること。
そのためには、チャート式を使われる生徒の皆さんや先生方の声に常に耳を傾け、改良を重ねていくことが欠かせません。
私たちは、その時代のニーズを的確にとらえるアンテナを張りながら、わかりやすい、学びやすいチャート式の実現に向けて、日夜研究と実践を続けています。
チャート式参考書の、企画・開発から読者の手にわたるまでの、数研出版グループの出版システムをフローチャートでご紹介します。
多数の工程を経て一冊の本が完成したとき、その喜びは出版人だけが感じる充実感といえます。
石井智也
東京研究所 係長 数学編集
高校数学の参考書『チャート式』の編集を担当しています。
書籍の編集が中心ですが、書籍の内容に連動するデジタルコンテンツも作成しています。
また、『チャート式』のデジタル版やStudyaid D.B.など、書籍から派生する商品の編集も担当しています。
書籍の編集業務以外にも、学校の先生方に向けて情報を発信する『数研セミナー』の講師を担当することもあります。
また、書籍の魅力をどのようにすれば読者に伝えることができるかを考えることも重要な仕事です。
書籍が完成するまでには、様々な業務を遂行する必要があります。
企画立案、デザインの検討、問題選定、外部との交渉、進行管理、原稿手入れ、校正といったことが、代表的な業務だと思います。
書籍の編集を担当すると、ここには書ききれない細かい業務も含め、すべての工程に関わることになります。
それによって、自分が本を作ったという大きな達成感が得られます。これは仕事のやりがいの1つです。
ところで、私は高校生だったとき、『チャート式』で数学の勉強をしていました。
当時はまさか自分が『チャート式』を作ることになるとは思いもよりませんでした。
高校生のときに頼りにしていた参考書を自分が作っているということは、ある種のやりがいに通じるものがあります。
上にも書きましたが、『チャート式』では書籍だけでなく関連するデジタル教材も多数用意しています。
紙の書籍だけでなく、デジタルを含め総合的に数学を学べる教材が、今後もより一層求められると思います。
紙やデジタル、それぞれの良さをうまく組み合わせて、読者が数学の力をしっかり伸ばせるような商品を作っていきたいと思います。
ただ、紙とデジタルの融合的な商品を制作するにしても、紙の書籍の価値がその中心に位置づけられることに変わりはないと思います(個人的に紙の本が好きということはありますが)。
これからも、紙の書籍の価値を更に高めることを常に意識しながら編集に取り組んでいきたいと考えています。
竹村恵
京都研究所 課長代理 英語編集
勤続10年以上になりますが、入社前は英会話学校や大学の研究センターに勤めていました。
その経験を生かしながら、現在は、主に高校生向けの英語教材の編集をしています。
これまで、参考書準拠教材や単語帳、長文問題集など様々なジャンルを担当してきました。
最近では、デジタル教材の制作にも携わっています。
並行して、管理職として課員の指導も行っています。
業務の説明の際は、自分の経験や失敗談を交えながら、わかりやすく伝えるように心がけています。
基本的に、担当教材の企画段階から制作に関わる一連の業務をすべて担当します。
社内外の多くの人の協力を得ながら、ようやく教材が完成したときには、大きな達成感を覚えます。
また、完成後に営業社員を通して「生徒が喜んで教材を開いている」「授業で使いやすい」「実用的な表現が学べるのがいい」といった先生方の喜びの声を聞くと大変励みになり、やりがいを感じます。
さらに、教材編集を通して、英語について日々学ぶ機会がある点にも魅力を感じています。
各自が原稿の確認や検査書類の手配、情報収集などに集中している時間は、学校や図書館の自習室の雰囲気に近いかもしれません。
オフィスは背の高い仕切りなどがない開放的なレイアウトになっているので、部署や教科を超えてのコミュニケーションがとりやすい環境です。
幅広い年齢層の異なる経験をもった社員同士が、情報共有や意見交換をしながら協力して業務を進めています。